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第49回日本芸術療法学会のご案内

2017年10月7日(土曜)、8日(日曜)の2日間にわたり、島根県民会館(島根県松江市)において、第49回日本芸術療法学会学術大会を開催することとなりました。

 「21世紀は心の時代」といわれ、早15年あまり経とうとしておりますが、この世界の気候的、社会的、経済的問題はなお山積し、この時代を生きる私たちにとって精神的な負担、乗り越えるべき心理的苦難はなお大きなものがあります。
 芸術療法は患者・クライエント自身の芸術表現や、既存の芸術表現を媒介とした連想などを用いることにより、言語的な精神科診療、心理療法のみでは到達し得ない精神状態の変化や精神症状、心理的問題への新たな気づきを促し、患者・クライエントの根本的な変容、成長をもたらします。

 第49回日本芸術療法学会学術大会では50年の歴史を刻もうとする日本の芸術療法の原点を見直し「今あらためて問う『芸術療法とは何か』」というテーマを掲げ、芸術療法が今まで行ってきた精神科治療、心理療法に対する寄与を振り返ると共に、これからの精神科治療、心理療法に対して、さらには日本の社会や文化に対してどのような貢献がなし得るのかという可能性について考える機会としたいと存じます。

 約30年前、私が医師となり入局した精神医学教室では芸術療法が盛んに行われていました。その新人への研修で先輩医師が「芸術療法とはどのような治療か」ということを講義してくれた際、私が真っ先に思ったことは「芸術療法とは『芸術』とは反対のものなのだ」ということでした。
 つまり、私の中で「芸術」とは、その表現、作品を生み出した当の人間がどのような背景を持ち、その表現の結果どうなったかなどは全く問題にされず、その表現された芸術がどのような価値を持つか、ということだけが問題にされるものでした。
 それに対して芸術療法というものは、結果としての芸術表現がどうであるかは不問とされ、その芸術表現を通して、患者・クライエントがどのように回復していったかだけが問題とされる、と受け止めたからです。
 私にとっての「芸術療法とは何か」という問いはこのような形で始まりました。30年経ち、もちろん私の芸術療法、さらには人を治療するということに対する考えも大きく変わりました。
 学会にご参加の皆様にとっても「芸術療法」とはどのようなものであるのかは、様々であるのでしょう。これから次の50年を迎えようとする芸術療法にとって、今一度この問いを発することは意味のあることだと考えました。

 また49回目の本大会が京都、奈良と並び国際文化観光都市として指定されている松江市で開催されることは、これからの地方都市における文化のあり方を考える絶好の機会とも思われます。わずか2年にも満たない滞在の中で小泉八雲が魅せられ、また多くの文化、芸術を育んできた、この水の都松江、神話のふるさと島根で芸術療法の意味を考える機会を得られたことは喜びに堪えません。
 芸術療法に関心をお持ちの方の多くのご参加を心からお待ち申し上げます。

第49回日本芸術療法学会学術大会会長
富澤治(日本芸術療法学会理事・とみさわクリニック院長)

大会テーマ 「今あらためて問う『芸術療法とは何か』」
日 程 平成29年
10月7日(土)スケジュールはこちら
10月8日(日)スケジュールはこちら
会 場 島根県民会館中ホール
【島根県民会館HP(http://www.cul-shimane.jp/hall/)】
大会長 富澤治(とみさわクリニック院長)
特別講演 「夢見るこころと夢見られないこころ-精神分析からみた芸術療法-」
 藤山 直樹(上智大学総合人間学部心理学科教授)
特別企画 「小泉八雲と芸術ー『オープン・マインド』の航跡を辿るー」
 小泉 凡(島根県立大学教授・小泉八雲記念館館長)
 座長:細田眞司 (こころの診療所細田クリニック院長)
シンポジウム 「今あらためて問う『芸術療法とは何か』」
シンポジスト 山中康裕(京都ヘルメス研究所所長、京都大学名誉教授)
高江洲義英(いずみ病院院長)
飯森眞喜雄(いいもりこころの診療所院長、東京医科大学名誉教授)
参加費 当日受付にて支払
会員
非会員
学生・大学院生
7,000円
8,000円
3,000円
懇親会 10月7日(土) 学術大会会場徒歩1分の「サンラポーむらくも」にて

※本学会は臨床心理士資格認定協会、日本精神神経学会、日本作業療法士協会、 日本音楽療法学会のポイント取得の対象です。

演題応募要領

受付は終了しました

 

お問い合わせ先

〒611-0041 京都府宇治市槇島町千足80
京都文教大学 平尾研究室内
第50回日本芸術療法学会事務局 宛
E-mail : arttherapy50@gmail.com
Tel:0774-25-2976

学会情報

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