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第46回日本芸術療法学会のご案内

第46回日本芸術療法学会の開催にあたって

大会長 鈴木國文

このたび、第46回日本芸術療法学会を名古屋大学にて開催させていただくこととなりました。このような伝統ある学会の大会長を、これまで、それほど芸術療法について考えてきたわけではない私のような者がお引き受けしていいのか、ずいぶんと迷いましたが、芸術と精神病理、ないし芸術と時代精神というテーマは、私自身の学問的思索の中では大きな柱であったという経緯もあり、お引き受けさせていただくことにいたしました。これを、芸術と治療について深く考える機会にしたいと考えています。

この大会を名古屋で、と考えたのには、もうひとつ重要な理由があります。私は現在、保健学科作業療法学専攻で教鞭をとっております。日々、作業療法士を目指す学生を相手に、作業療法と精神科医療の関係を考え、教育活動を行っているのが日常です。そんな中で、精神科作業療法がもう少し芸術療法的視点をもつようにもなってもいいのではないか、ということを考えていました。今回の大会は、中堅の作業療法士を中心に運営委員会を組織し、それに臨床心理士と精神病理学専攻の精神科医が絡むという形で企画、運営を進めてきました。これを機に、多くの作業療法士が芸術療法学会に関与するようになれば、というのが私の希望です。

花村誠一先生が会長をされた2007年の第39回大会のシンポジウム『いま改めて表現の精神病理を問う』にシンポジストとして呼ばれ、私は『「芸術療法」という言葉、使い心地が悪くないか―精神を病むこと、「芸術」、そしてゴミ』という題で話し、芸術療法という営為の困難、矛盾点などを芸術の歴史に絡めてお話ししたことがあります。ちょっと挑発的な内容だったのかもしれません。その後、理事になれというお話をいただき、さらに今大会を引き受けることになってしまいました。

今回、大会テーマを『芸術の生まれるところと治療の場』と定め、『芸術療法にとって「治療者・患者関係」は有用か』という題のシンポジウムを組んだのも、やはり、芸術と医療との関係について少し根源的な問いを立てることができないか、という意図があってのことでした。芸術と呼ばれる営みと治療との関係について考えることは、芸術療法のあるべき姿を多様な角度から浮き彫りにしてくれるのではないかと思います。そして、特別講演として、日本でいま最も刺激的な論を展開する社会学者大澤真幸氏と、極めて根源的な音楽論を背景に深い感動に満ちた音楽を奏でる鍵盤奏者武久源造氏に、お話をいただきます。これは、絶対聞き逃せない二講演です。さらに、特別展示として、ボーダーレス・アートミュージアムNO-MAの作品写真展示、もとぶ記念病院の作品・作品写真展示を企画しました。芸術的感興とは何かを考えさせる魅力的な展示になりそうです。ご期待ください。

一般演題は、いつになく多くのご応募をいただき34題となっています。演者の方々には発表時間を短縮していただき、ご無理をさせて申し訳ないのですが、多くの演題参加があることは今大会にとって最大の喜びです。ぜひ、活発な討論をお願いいたします。

なにはともあれ、運営委員一同、全力で面白い学会をと、鋭意準備してまいりました。絶対に実りある活発な大会、ワクワク大会にする所存です。どうか、多くの方々のご参加を期待いたします。

大会テーマ 「芸術の生まれるところと治療の場」
日 程
平成26年 11月29日(土) pdfファイルスケジュールはこちら
     11月30日(日) pdfファイルスケジュールはこちら
会 場
名古屋大学東山キャンパス シンポジオンおよびアトリウム  
名古屋大学HP http://www.nagoya-u.ac.jp/
詳しい地図はこちら
 
大会長 鈴木國文(名古屋大学大学院医学系研究科リハビリテーション療法学専攻)
特別講演
大澤真幸(社会学者)「芸術と現代社会」  
武久源造(鍵盤楽器・パイプオルガン奏者)「三つの音楽、三つの自己」  
シンポジウム 芸術療法にとって「治療者患者関係」は有用か
参 加 費 事前申し込み(平成26年4月1日~9月30日)
事前申し込みは受付終了しました。

事前申込フォーム
(https://system.formlan.com/form/user/jspea2014/1/)
にて受付をいたします。
 
事前申し込み  会員 6,000円
  非会員 7,000円
  学生 2,000円
 
*事前申し込みは、平成26年9月30日までに申込フォーム内でお示しした口座への会費の振り込みをもって完了とさせていただきます。

10月以降は当日申し込みとなります。
 
当日申し込み  会員 7,000円
  非会員 8,000円
  学生 3,000円
 
昼食 事前申し込み:料金1000円/1日 事前申し込みのみ受け付けます。
申込フォームよりお申し込みください。
事前申し込みは受付終了しました。
懇親会 11月29日(土) 名古屋大学東山キャンパス アトリウムにて
会費 4,000円

*本学会は臨床心理士資格認定協会、日本精神神経学会、日本作業療法士協会の ポイント取得の対象です。

演題応募要領

第46回日本芸術療法学会は平成26年6月30日をもって演題の募集を締め切りました。
多数のご応募、誠にありがとうございました。

ご案内

発表者の皆様へ

演題多数により、発表時間と発表用PowerPoint ファイルの送付に変更があります。

1. 一般演題の発表時間は、口演12 分、質疑応答4 分とさせていただきます。時間厳守いただきますよう、宜しくお願い致します。
  • ● 演台上にモニター・マウスがセットされていますので、ページの送りはご自身で行ってください。
  • ● ベルにより経過時間をお知らせします。発表時間終了2 分前にベル1 回。発表時間終了時間にベル2 回。質疑応答終了時間にベル1 回。
2. 発表機器は原則PC(Windows 8 あるいはWindows 7)に限定させていただきます。
3. PC による発表について
  • ●PC の動作環境はWindows 8 + PowerPoint ver. 2013 とWindows 7 + PowerPoint ver. 2010 です。
  • ●PowerPoint 2007 の方はPowerPoint 2010 での作動を確認してください。
  • ●上記以外のPC 環境で発表データを作成された場合は、必ず動作確認を行ってください。
  • ●発表データは、事前に下記の方法でお送りいただいた上、当日はUSB メモリーまたはCD-R に保存してお持ちください。
  • ●音声や動画を使用される場合は、PowerPoint に入力してください。
  • ●発表データは、会場のパソコンに一部保存いたしますが、本学会のデータは本学終了後、責任を持って破棄します。
4. 発表者は発表用のファイルを事前に事務局へ送付ください。音声や動画を使用する場合としない場合で送付方法が異なります。
  • ① 音声や動画を使用されない場合は、11 月19 日(水)必着で第46 回学会事務局の電子メールアドレス(geijutu2014@gmail.com)にPowerPoint ファイルを添付して送付下さい。
  • ② 音声や動画を使用される場合は、11 月19 日(水)必着でPowerPoint ファイルと映像・音声ファイルを記憶媒体(USB メモリー・CD-R・DVD-R)で下記の住所へご送付下さい。送付いただいた記憶媒体(USB メモリー・CD-R・DVD-R)は、学会当日のPC 受付にて発表者へ返却いたします。
    〒461-8673 名古屋市東区大幸南一丁目1 番20 号名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻内第 46 回日本芸術療法学会 事務局 宛
5. PC 受付は会場受付にございます。試写・動作の確認は、発表1 時間前までにお済ませください(29 日9:00 からのセッションにつきましては8:30 にPC 受付にお越しください)。
座長の先生方へ

担当セッション開始の10 分前までに、次座長席へお越しください。

お問い合わせ先

〒 461-8673 愛知県名古屋市東区大幸南一丁目1番20号
名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻内
第46回日本芸術療法学会事務局 星野 藍子 宛
E-mail:geijutu2014★gmail.com
(ご面倒ですが★を@に変えてお送りください。これは自動スパムメール対策です)

学会情報

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